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Mar 17

View the Internet through your contact lens — Lost At E Minor: For creative people

View the Internet through your contact lens — Lost At E Minor: For creative people

Jan 01

2010年に読んだ本(128冊)

2010年の読書メーター
読んだ本の数:128冊
読んだページ数:44519ページ

■第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:12月28日 著者:小川 一水
http://book.akahoshitakuya.com/b/415030727X

■さよなら渓谷
読了日:12月24日 著者:吉田 修一
http://book.akahoshitakuya.com/b/4104628042

■乙女の密告
読了日:12月23日 著者:赤染 晶子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4103276614

■傷物語 (講談社BOX)
読了日:12月23日 著者:西尾 維新
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062836637

■ふたりの距離の概算
読了日:12月21日 著者:米澤 穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/404874075X

■トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか
読了日:12月18日 著者:羽根田治,飯田肇,金田正樹,山本正嘉
http://book.akahoshitakuya.com/b/4635140148

■太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)
読了日:12月16日 著者:野尻 抱介
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150307873

■製鉄天使
読了日:12月14日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488024505

■青年のための読書クラブ
読了日:12月13日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/4103049510

■それから (新潮文庫)
読了日:12月11日 著者:夏目 漱石
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101010056

■iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書)
読了日:12月08日 著者:八代 嘉美
http://book.akahoshitakuya.com/b/4582854311

■細胞発見物語 (ブルーバックス)
読了日:12月07日 著者:山科 正平
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062576554

■iPS細胞がわかる本
読了日:12月06日 著者:独立行政法人科学技術振興機構(JST)日本科学未来館
http://book.akahoshitakuya.com/b/4569791042

■永遠の0 (講談社文庫)
読了日:12月06日 著者:百田 尚樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/406276413X

■時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
読了日:12月03日 著者:筒井 康隆
http://book.akahoshitakuya.com/b/4041305217

■アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか
読了日:12月02日 著者:濱野 智史
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757102453

■神話が考える ネットワーク社会の文化論
読了日:12月01日 著者:福嶋亮大
http://book.akahoshitakuya.com/b/4791765273

■カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)
読了日:11月29日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4334751334

■カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
読了日:11月26日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4334751326

■カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
読了日:11月24日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4334751237

■カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
読了日:11月17日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4334751172

■カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
読了日:11月12日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4334751067

■阪急電車
読了日:11月10日 著者:有川 浩
http://book.akahoshitakuya.com/b/4344014502

■戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)
読了日:11月09日 著者:斎藤 環
http://book.akahoshitakuya.com/b/4480422161

■地域社会圏モデル ――国家と個人のあいだを構想せよ (建築のちから)
読了日:11月05日 著者:山本理顕,中村拓志,藤村龍至,長谷川豪,原広司,金子勝,東浩紀
http://book.akahoshitakuya.com/b/4872751604

■ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
読了日:11月02日 著者:飛 浩隆
http://book.akahoshitakuya.com/b/4152087676

■マルガリータ
読了日:10月26日 著者:村木 嵐
http://book.akahoshitakuya.com/b/4163295100

■Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
読了日:10月23日 著者:円城 塔
http://book.akahoshitakuya.com/b/415030985X

■明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)
読了日:10月20日 著者:クレイトン・M・クリステンセン,スコット・D・アンソニー,エリック・A・ロス
http://book.akahoshitakuya.com/b/4270000716

■サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:10月13日 著者:新城 カズマ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150308039

■サマー/タイム/トラベラー (1)  ハヤカワ文庫 JA (745)
読了日:10月10日 著者:新城 カズマ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150307458

■プライバシー・個人情報保護の新課題
読了日:10月08日 著者:堀部 政男
http://book.akahoshitakuya.com/b/4785717491

■フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))
読了日:10月02日 著者:森下 弓子,Mary Shelley
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488532012

■思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ (NHKブックス別巻)
読了日:09月28日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/b/4140093447

■日本的想像力の未来~クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)
日本のポップカルチャーを、沈滞する産業・経済に対する起爆剤として動員するのではなく、成熟への要請を拒否し社会的文脈を無関連化するための機能とまず捉えること。その上で、オタクのトランスナショナルな拡大・連帯に、ポストモダンにおけるオルタナティブな主体形成の萌芽を見るべし。ナショナリズムにからめ取られない、新たなクールジャパノロジーの提示は刺激的かつなるほど感あり。
読了日:09月24日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7764100

■ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)
いろいろなところで引き合いに出されているのでなんとなく読んだ気になっていたが、実は読んでいなかった。6年前に出た本だが指摘事項は今も変わっていない。話の進め方が若干粗っぽい面もあるが基本共感できる。さて、どうあるべきかはこれでわかった。じゃあ、政策として具体的にどう実現していくのか、6年後の今も課題として残されている。
読了日:09月20日 著者:三浦 展
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7716124

■コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 (ちくま新書)
福祉政策と都市政策を総合的な視野で捉え、経済格差と空間格差を同時に解消させること。そのキーワードとしてコミュニティの再構築がある。例えば、公有地をコミュニティ中心として再設計し、世代間交流・環境保全・福祉・医療・生涯学習等の活動場所とする。コミュニティを存立させるため「普遍的な価値原理」が必要という議論が最終章でなされるが、コミュニケーション形態や世の価値観が大きく変わりつつある今、必要なのは机上の空論ではなく、それを生成させるための実践的な試行なんでしょうねぇ。
読了日:09月16日 著者:広井 良典
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7658012

■グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
南欧の港町をイメージしてデザインされた会員制の仮想リゾート「夏の区界」に、ゲストである人間の訪問が途絶えて1000年、仮想人格であるAIたちが終わることのない夏を過ごしている。無限ループはある日、外部からの不可解な侵略によって断絶する。設定された記憶によってバランスされていた物語が崩壊する時、一回きりのかけがいのない時間が起動する。留まることは死を意味する。生きるために不確定な未来に向かって選択すべし。退廃と絶望の末に残された希望というモチーフが、南欧のイメージによって美しく演出される。
読了日:09月14日 著者:飛 浩隆
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7627152

■老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
4作品からなる中編集。最後の「漂った男」が良い。海しかない惑星に不時着した偵察機のパイロット。幸い生命を維持する環境はあるし通信手段もある。が、位置を知る手段がないため救援は絶望的という設定。何の努力もなくとりあえず生き続けられる、平坦で終わりのない世界を生きる現代人に重なる。漂いながら生きる意味を喪失しそうになるが、通信手段があれば悩み問い続けることはできる。ささやかな発見。だから通信が途絶えた時に本当の絶望と諦念はやってきた。脱出の可能生に向かって泳ぐラストシーンに勇気づけられる。
読了日:09月08日 著者:小川 一水
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7544755

■太陽の塔 (新潮文庫)
自意識過剰で文士めいた独白がまずもって面白くニヤケどころ満載。デビュー作にしてすでに森見ワールド全開ですな。でもってこの道はいつかきた道。いやはやなんとも、うれしはずかし懐かしい世界でした。
真夜中の京都を徘徊する叡山電車のイメージは「銀河鉄道の夜」へのオマージュと思って読むと楽しいかも。最後、クリスマスファシズムに闘いを挑むべく決行された「ええじゃないか騒動」の盛り上がりは、さりげなく切ない。男汁臭さを漂わせつつちょっぴりほろ苦い、青春四畳半ファンタジーの逸品。
読了日:09月04日 著者:森見 登美彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7496244

■流星の絆
両親を殺された3人の幼い兄弟が10数年後、詐欺士として生きながら期せずして犯人への手掛かりを得る。詐欺師であることを悟られず遺族として警察とやりとりしながら、真相究明のための周到な布石を打ち続け、最後に思わぬ展開という物語力に感服。殺伐とした世に仮面を切り替えながら無間地獄のようなゲームに身を委ねるのではない。一見したところ坊ちゃん育ちの愚者だが、夢に対する誠実さと他人への包容力を兼ね備えた行成が救済のヒントになるか。詐欺師・静奈が彼に心惹かれ、それをきっかけに変貌する3兄弟の様を見よ。
読了日:09月03日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7475856

■八月の博物館 (角川文庫)
小説家である「私」が、小説家になる夢を見ていた小学生最後の夏休みに体験した、奇妙な博物館をめぐる冒険を題材に物語を書く物語。時空を超えた3つの舞台をベースに、語り語られるものの入れ子構造の中を視点移動しながら、次第に仕掛けが明らかになっていく。メタ物語的な構成によって、物語の本質と物語の中を生きることの意味を問う。が、抽象論に陥ることなく、純粋にエンタメとして楽しめるのは素晴らしい。最後に蛇足のように付加されたノスタルジックなエンディングがさりげなく良い。
読了日:08月30日 著者:瀬名 秀明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7435508

■BRAIN VALLEY〈下〉 (新潮文庫)
神は脳内ニューラルネットの必然として生成されるデジタル生命体のようなもので、自己複製(=共感)によって他者の脳に伝播していく。仕掛けがわかれば、神は人工的に生成でき、それに接続することで究極の真理に到達することができる。先進的な脳研究所・ブレインテックの隠されたビジョンは、しかし、完全なコスモスに潜む不完全生定理の悪魔のような自己の不可思議に到達し崩壊する。神は死んだというニーチェ的なテーマが、現代科学の知見とオカルト的想像力によって語られる、素晴らしいエンタメ作品。
読了日:08月25日 著者:瀬名 秀明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7360236

■BRAIN VALLEY〈上〉 (新潮文庫)
読了日:08月20日 著者:瀬名 秀明
http://book.akahoshitakuya.com/b/410121431X

■パラサイト・イヴ (新潮文庫)
妻の死を受け入れられない科学者が死者の細胞を培養しながらあり得ない生命体を作ってしまう。いわゆるフランケンものの変種かと思いきや、そうではない。隠された神・ミトコンドリアの10数億年という時間をかけた進化シナリオに沿った逆襲の物語であった。科学的な知見を前提とした詳細な記述と虚構のバランスが心地良い。バイオホラーの良品。
読了日:08月16日 著者:瀬名 秀明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7245366

■紫色のクオリア (電撃文庫)
他人がロボットに見える異能の少女ゆかりを死から救うため、並行世界を超え時間を行き来しながら、生きるシナリオを見出そうとシミュレーションを繰り返すマナブ。が、どう足掻いても死に至る運命を変えることはできず、結局、一回きりのかけがえのない生を、他人に助けを求めながら生きることの大切さを知る。運命を超越した地平に救済はないというテーマへの接続はややとってつけた感あり。人間をロボットに見立てる描写や並行世界と通信できる左手など、ラノべ的な表現は楽しめる。
読了日:08月12日 著者:うえお 久光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7190390

■涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
4作品から成る短編集。ハルヒの原点を感じさせる「笹の葉ラプソディー」がお気に入りだが、その他もそれぞれ面白く一気読み。世界に影響を及ぼす能力に無自覚な少女とそれを監視する未来人・超能力者・地球外生命体、それにすべてを知りつつもいつもあたふたと右往左往する普通人というぶっ飛んだ設定が素晴らしく、物語を多産する原動力になっている、と改めて思う。
読了日:08月11日 著者:谷川 流
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7172809

■殉死 (文春文庫)
自分の無能に対する謙虚さの代わりに、不遇感を演出し庇護を期待するいやらしさ。 しかも、思想の正しさよりも行動の精神を重視する過激な陽明学を隠れ蓑に自らを正当化する。栄誉に満ちた劇的な生涯の陰画として、軍神ではない人間乃木希典の内面が冷ややかに描かれている。
読了日:08月08日 著者:司馬 遼太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7134967

■マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
高度な電子干渉能力を得て死の底から奇跡的に蘇った少女娼婦バロットは、何にでも瞬時に変身できるネズミ型万能兵器ウフコックという相棒を得て、自分が殺された本当の理由を探りつつ、それを妨害する敵に立ち向かっていく。バロットとウフコックという異形の生体同士の手探りのつたない交流と葛藤を通して生きる意味を見出していく成長物語が、高度に肥大化した科学技術を持て余す一見平和な未来社会を舞台に展開する。戦闘少女を主役としたハードボイルド風味のSF良品。
読了日:08月06日 著者:冲方 丁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7110219

■マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:08月03日 著者:冲方 丁
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150307261

■マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:07月30日 著者:冲方 丁
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150307210

■下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)
「一億総中流化・平等化モデル」が行き着く必然として「階層化・下流化モデル」があり、停滞する経済成長など社会構造の大きな変化によって、その流れが顕在化してきた。この影響をもっとも大きく受けたのが団塊ジュニア世代であり、彼らの子供たちの世代で固定化される恐れがある。仮説は粗いが警告の書として有効。対抗手段として最後に提案されるのが「機会悪平等」という考え方。具体例は極端なシミュレーションで説得力はないが、問題の本質が明示されている。
読了日:07月28日 著者:三浦 展
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6998865

■バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
読了日:07月26日 著者:井上 堅二
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757733291

■個人データ保護―イノベーションによるプライバシー像の変容
19世紀末、マスメディアの普及とともに認知されるようになったプライバシーという概念が、情報通信技術・サービスの進展とともにいかに変容してきたかが論じられる。「独りにおいてもらう権利」と言われると基本的人権に隣接した確固とした権利のように思えるが、実は文脈によって解釈が揺れ動き、技術によって法的な扱いが変化してきた歴史を持つ。単なる法律解説書でもビジネスハウツー本でもない。多様な論点が提示されていて、どうあるべきか考えるきっかけになる良書。
読了日:07月24日 著者:名和 小太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6942238

■GOSICK  ―ゴシック― (角川文庫)
1924年という極めて具体的な時代設定と架空の小国ソヴュールに住むサブカルっぽいキャラクターの主人公たちとが少しミスマッチで、はじめの方は十分に乗り切れず。しかし豪華客船の中で起きる連続殺人の緊張感にまんまと引き込まれてしまい、結局一気読み。物語の舞台となっている時間軸と10年前の事件とが並行して進み、最後にきれいに接続されてストンと落ち着くエンディングは心地良い。
読了日:07月20日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6903107

■REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方
処女作「CODE」に興奮して、もう8年になるか。今回の「REMIX」は、これまでの著者の活動の集大成で特に目新しさはない。商業経済と共有経済は共存でき、この交差領域に大きなイノベーションの可能性がある。すでにネット中心に事例は多いが、現行の著作権法はこれを適切に下支えするため修正すべし。アマチュア創作を規制しない、コピー合法(コピー自体を規制の対象としない)は、ネットでの共有経済を阻害しないためには不可避だし、著作権登録制は一考の価値あり。
読了日:07月17日 著者:ローレンス・レッシグ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6860776

■OUT 下  講談社文庫 き 32-4
深夜の弁当工場にパートタイムで勤務する主婦たちが、同僚の衝動的な殺人を隠すため死体処理に加担する。社会の底辺で崩壊する家族を抱えながら、さらに殺人という罪を背負ってしまった絶望の共同体。女たちの共同戦線はすぐに綻び、罪が新たな罪を生む。無限に逃亡し続けるしかない。佐竹との最後の救いをも拒絶する、雅子の自由への意志が痛ましい。
読了日:07月10日 著者:桐野 夏生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6773609

■OUT 上  講談社文庫 き 32-3
読了日:07月09日 著者:桐野 夏生
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062734478

■ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
体内にインストールされた医療分子に接続された監視サーバによって、病いや苦痛から解放された未来社会が舞台。個人は社会を構成するリソースとして大切にされ、幸福に生き続けることを保証されるが、真綿で首を絞めつけられるような窮屈さがある。幸福に生かされるよりも個人として生きることを証明するために自死を選択するのか、それとも妥協か。葛藤の源泉は人類進化の過程で獲得した意識の存在にあった。その消滅によってハーモニーは実現されるが、同時に世界も終わる。嗚呼。
読了日:07月06日 著者:伊藤 計劃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6720985

■鹿男あをによし
二学期だけという契約で奈良の私立女子高校に赴任した大学院生が、鹿男になって世界を揺るがすナマズを鎮めるために奮闘する、という荒唐無稽な青春小説。これは、「坊ちゃん」のセカイ系バージョンですなw。ストレートでひねりがない、爽やかなハッピーエンドが気持ち良い。
読了日:07月02日 著者:万城目 学
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6679345

■セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (ソフトバンク新書)
「エヴァっぽい」からはじまるセカイ系の定義の変遷を追うことで見えてくる、90年代後半〜ゼロ年代を中心としたサブカルチャー文化史。基本的には東さんや宇野さんの見方が下敷きになっていて、最後に、物語消費からコミュニケーションとしての創作へ、という話に接続される。論旨明快で、なるほど感あり。
読了日:06月30日 著者:前島 賢
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6657557

■化物語(下) (講談社BOX)
これは楽しい。会話のテンポと言葉遊びが絶妙で、ニヤケどころ満載。電車の中で読んじゃいけないねww
読了日:06月28日 著者:西尾 維新
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6639142

■化物語(上) (講談社BOX)
読了日:06月26日 著者:西尾 維新
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062836025

■東京島
無人島に漂着した人たちのむき出しの欲望や感情が、一皮剥けば残酷な人間社会の一面を演出するが、同時に原始人のような愛嬌と滑稽さによって、それほど悲惨にならずバランスが取られている描写が素晴らしい。いわゆる無人島サバイバルものだが一味違う。逃れることのできない虚構のトウキョウを擁護しつつ新たな歴史を築いていくのではなく、自らの生命力を信じあるべき姿に向かって脱出を図るべし。虚構の王国は現代社会の自画像だな。かといって、脱出した先も理想の王国とはいえないが。
読了日:06月23日 著者:桐野 夏生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6571800

■リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
読了日:06月20日 著者:山田 悠介
http://book.akahoshitakuya.com/b/4344405137

■虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
人工筋肉をまとった兵器やコンタクトレンズ型の拡張現実デバイス、感情制御による人間の殺人機械化など近未来テクノロジーのギミックにワクワクしながらも、虐殺の描写のリアリティに震える。米軍の特殊部隊に所属している主人公は、殺すべき標的を追いながら自らの罪を自覚し始め、標的ではなく贖罪の対象を追い求めるようになる。言葉は虐殺の器官であるという発想に加え、生死の自由・罪と罰というテーマが積層され深い。地獄の黙示録を少し思い起こさせる。あっぱれな一品。
読了日:06月18日 著者:伊藤計劃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6518609

■数式に憑かれたインドの数学者 下 ラマヌジャンの挫折
ハーディによって見出されケンブリッジに招かれた数学の天才ラマヌジャンを中心とした人間関係が淡々と描かれる。抽象世界という虚構の中に生きる数学者たちにも日常や非日常があった。嫉妬、裏切り、不倫、同性愛、戦争、死、、、そして、そこに放り込まれた異邦人の苦悩と挫折。実在人物をメインキャラクターとした小説として読むべし。ラマヌジャンの学問上の功績に関心のある人にはおすすめできない。
読了日:06月13日 著者:デイヴィッド・レヴィット
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6450300

■数式に憑かれたインドの数学者 上 ラマヌジャンの渡英
数学者ラマヌジャンのお話し。期待していたのと違ったが、これはこれで良い。感想は下巻を読み終わってから。
読了日:06月09日 著者:デイヴィッド・レヴィット
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6405886

■不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
卒業によって終わることができる子供たちの物語が駆動する連続殺人事件と、何からも永遠に卒業できない大人の無力感が対比をなす。前作から14年後、女子高の教師として再び登場した串中弔士。自分のことは棚に上げて、子供たちを卒業させ続けるしかないという諦念に至る。
読了日:06月03日 著者:西尾 維新
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6323901

■我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)
人間の生は儚い。すぐに死んでしまうのに自分よりも大きなものを得ようと望む。永遠に生きられる守り神・天狐空幻には無意味と映るが、現代の司祭の末裔たちとの交流を通して、限りあるが故に大事なものを得る生の意味を理解するようになる。ハートウォーミングなエンディングだが、舞台を演出していたのは、ひたすら経済原理だけで動く恵比須様であったというアイロニー。クーちゃんと呼ばれる金髪美女姿の空幻やコンビニ店長の姿をした恵比須様など、キャラクター設定は良いですな。
読了日:05月31日 著者:柴村 仁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6294615

■ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
中世ヨーロッパの城塞都市から魔女狩りによって追放されようとしている娘。現実との生きたつながりを持てない仮想都市デザイナーの未来の青年。意図せず時空を越えてしまった現代日本の何にもできないセーラー服少女が彼らの前に現れ、結果として世界とのつながりを回復させ、彼らを成長に導いていく。無力な虚構が勇気を与えるというお話しか。でも、虚構は最後には死なないといけないのだね、成長のためには。
読了日:05月29日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6269161

■批評のジェノサイズ―サブカルチャー最終審判
見たこと、読んだことのない作品が多く引用されているが、言いたいことはわかる。ノリでサクサク読める対談集。最後の10年後の仮想対談は、そうきたかぁ感と未来予測のテキトーさで、それなりに楽しめる。けど、全般的に内容薄いかな〜。とりあえず、「ゼロ年代の想像力」を読んどけば、これはスルーしても良いかも。
読了日:05月26日 著者:宇野 常寛,更科 修一郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6234596

■図書館戦争
読了日:05月24日 著者:有川 浩
http://book.akahoshitakuya.com/b/4840233616

■ギャルとギャル男の文化人類学 (新潮新書)
イベサーの実態や中の人たち(ギャルとギャル男)の価値観について何となくわかった気になれる。社会的に逸脱していてネガティブな印象をもたれているが、実態はそうではなく、組織として一定のルールと独特の文化を共有している。と同時に、彼らが抱えている問題や否定的な側面にも正しく公平に目を向けている。元当事者による貴重な研究成果。
読了日:05月20日 著者:荒井 悠介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6162493

■四畳半神話大系
大学入学時、4つのサークルのどれかに入るという選択肢を起点として、少しずつ違う4つのストーリーが語られる並行世界物語。すべては可能世界のひとつの虚構でしかないが、同時に、どう足掻いてもなるようにしかならない宿命のようでもある。唾棄すべき親友・小津によって大学生活2年間を棒に振りながら、最後に黒髪の乙女・明石さんとの恋が必ず成就する、まったくもって御都合主義的なハッピーエンドには根拠のない気持ち良さがある。
読了日:05月19日 著者:森見 登美彦
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■夜は短し歩けよ乙女
怪しい詭弁踊りをする詭弁論部の人たちや願かけのためパンツをはきかえないパンツ総番長などなど、登場人物のぶっ飛び具合と巻き込まれるハチャメチャ事件、それに作者の独特な語り口があいまって、ニヤケどころ満載。すべての人は実はつながっていて場所や事件を共有している。そんな感覚があれば、努力は必ず報われると信じることができる。気持ちの良い青春小説ですな。
読了日:05月15日 著者:森見 登美彦
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■私の男
父娘の一線を越え、疑問も葛藤もなく当然のように禁忌は犯される。それが、家族を知らず育ったふたりが作り上げた新しい家族の形式である。誰も否定できないはずなのに、そっと世界が綻んで行く、居心地の悪さに胸がざわつく。永遠に世界から逃亡し続けるしかないほどの強烈な共依存関係からいかに脱却し、世界との関係を回復するのか。時間を溯って行く物語構成によって、未来への希望よりも過去が正当化される閉塞感が残る。
読了日:05月14日 著者:桜庭 一樹
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■少女七竈と七人の可愛そうな大人
平凡さから逃れるためにある選択をした昭和の女の青春は、どこまでいっても出口がなく無間地獄のように残酷で虚しい。その帰結として生を受けた平成の娘は、幼なじみと鉄道模型の世界に閉じこもっている。母娘の静かな断絶は、外部との接触と衝突によってやがて解消される。すべてをゆるすのではなく、ゆるしたりゆるさなかったり、緊張と葛藤の中に本当の関係はある。それにしても、テーマの深刻さと、美少女にして鉄道オタクという設定のアンバランスが絶妙で素晴らしい。桜庭ワールドを堪能。
読了日:05月12日 著者:桜庭 一樹
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■少女には向かない職業 (創元推理文庫)
酒浸りのいかれた義父、育児放棄気味の母、遺産相続のためには手段を選ばない従兄弟。こんな大人たちの下でしか生きることができない、ふたりの少女の閉塞感と焦燥と無力感が痛々しい。結局、殺人は遂行されるが逃げ場はなく、最終的に大人の手によって救われるしかない希望のなさ。嗚呼。
読了日:05月11日 著者:桜庭 一樹
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■三四郎 (新潮文庫)
たまにこんな文学も読んでみる。さりげなくいいもんですな。
読了日:05月09日 著者:夏目 漱石
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■電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
ソーシャルメディアで文脈が付加され、リパッケージ化されて流通しながら、書き手と読者のコンテキストが融合し、原始の海の新生命のように新しい文化が生まれるという近未来イメージには、かなり激しく同意する。さて、こんな時代、どういったプレイヤーが新たに登場し、覇権を握るようになっていくのか、ちょっと想像を巡らせてみるのも良いかも。
読了日:05月07日 著者:佐々木 俊尚
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■TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
病弱で壊れそうな肉体を持ちながら、傍若無人でわがまま放題に振る舞う、つぐみの生は、死と隣り合わせであるが故に迷いがなく、儚いが故に信仰の対象のようにまわりの人々を引きつける。が、ある夏、恭一との出会いをきっかけに、迷ったり、怖れたり、悩んだりしながら成長する生へと変貌していく。死や生きることの意味、愛といった重たく深いテーマを扱いながら、さらりとした優しい文体でとても読みやすく、しかも、後からじんと来る。繰り返し読みたくなる、素晴らしい一品です。
読了日:05月07日 著者:吉本 ばなな
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■砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
好きであり続けるために、繰り返される父からの虐待を受け入れながら、自分は人魚であるという虚構の中でバランスをとっている娘「藻屑」と、引きこもりの兄を持ち、大人になりたいリアリストである「あたし」との奇妙な友情物語。虚構の儚さと過酷な現実への共感によって藻屑とあたしの対立は解消されるが、藻屑の父は最悪の結末を選択する。砂糖菓子の弾丸で世界と戦おうとし、敗北したすべての子供たちへの鎮魂歌か。
読了日:05月04日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5964390

■AD2015隔離都市―ロンリネス・ガーディアン (ファミ通文庫)
ウィルス感染都市が自衛隊の実験兵器で強制隔離されて10年、取り残された人々が確実な死を待ちながら運営する自治組織と仮想空間という設定は面白い。話の展開がやや不自然で若干乗り切れないところがあったが、まぁ、デビュー作ということで、良しとしましょ。
読了日:05月02日 著者:桜庭 一樹
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■風の歌を聴け (講談社文庫)
語り合うがすれ違う言葉たち。それでいて何の軋轢や葛藤も生まず、優しく無関心にやり過ごされる日常が、40年後の現代にも共感を呼ぶ。夢を描くことにリアリティがなくなってしまった、時代の終焉から始まる村上春樹の原点。
読了日:05月01日 著者:村上 春樹
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■涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
虚構が現実になる学園祭の映画制作。後半のメタ物語的な言及がいい。古泉、長門、みくるのそれぞれの解釈をもっと語って欲しい気もするが、しつこい抽象論になりそうだな。この程度がちょうどいい具合に楽しめるバランスかも。
読了日:04月30日 著者:谷川 流
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■人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)
妖精さんの脱力ネタと大活躍をほんわかまったり堪能。
読了日:04月28日 著者:田中 ロミオ
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■推定少女 (ファミ通文庫)
未来に対する漠然とした不安からの逃避を許さない大人の論理が、極めてマンガ的な人間に化けた宇宙人として描かれる一方、偶然出会った3人の少年少女の壊れそうな関係の方がリアリティをもっている。大人は判ってくれない的な反抗ではない。危ういが故に大切にしたい、かけがえのないつながりの感触が生きる勇気を与える。
読了日:04月27日 著者:桜庭 一樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5877255

■イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)
UFOに遭遇する目的を果たせなかった夏の終わり、異世界との出会いから始まるボーイミーツガール物語。戦場という過酷な境遇にある伊里野と日常を生きる浅羽の手探りのコミュニケーションと壊れそうなつながりの微かな手応えが切ない。が、すべては守るべきものを見つけ、戦闘へのモチベーションを回復させるために仕組まれたシナリオの中の出来事にすぎなかった。動かしようのない世界に対する無力感が漂う。セカイ系の代表作。
読了日:04月25日 著者:秋山 瑞人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5860668

■イリヤの空、UFOの夏〈その3〉 (電撃文庫)
4分の3終了。伊里野と浅羽の旅が始まる。最終巻へ。
読了日:04月22日 著者:秋山 瑞人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5820210

■イリヤの空、UFOの夏〈その2〉 (電撃文庫)
4分の2終了。ファイアーストームの夜の伊里野と浅羽のダンス、、美しい。
読了日:04月20日 著者:秋山 瑞人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5806077

■イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
4分の1終了。コメントは全部読んでから。
読了日:04月18日 著者:秋山 瑞人
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■きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)
病院坂黒猫メインというだけでちょっと嬉しくなった、、というのは、どーでもいいw。呪われた小説の真相を究明する二人の物語は、これでもかというくらい繰り返される作中作の多重構造となっていて、ぐいぐい引き込まれる感覚がある。一方で、物語がジャンプするたびに現実が虚構の側にどんどん吸い込まれていくので、現実が語られていたとしてもどこか嘘っぽく、戯言のように聞こえる。今の時代をある面から描いていると言えるか。
読了日:04月18日 著者:西尾 維新
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5773074

■疾るワン・ナイト・スタンド―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
読了日:04月17日 著者:賀東 招二
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■クォンタム・ファミリーズ
選択によって捨てられた可能性が並行世界を構成し、その世界同士が相互通信できるという近未来の設定。あるかもしれなかった現実を夢見てただ涙するのでなく、かと言って、相互通信によって運命からの脱却を目指すのでもない。いま生きている世界を虚構として肯定しつつ、リセットボタンにいつも指をかけておくこと。終わりのないゲームを生きるのでなく、終わることによって生き始めるという想像力が大事。ゲーム的リアリズム文学、ど真ん中ストレートの基本型か。
読了日:04月15日 著者:東 浩紀
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■心理学化する社会 (河出文庫)
社会の諸現象も心理もあらゆることがらが心理学の言葉で記述されるようになっていく、社会の心理学化という現象が、どのようにして浸透してきたのかを理解し、そこに潜む問題や危険性に対してもっと敏感であれと警鐘を鳴らしている。トラウマの科学化の愚かさやカウンセリングの弊害については、大いになるほど感あり。けど、最後にラカンが出てくるあたりは、ちょっとわかりにくいな。
読了日:04月09日 著者:斎藤 環
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■社会学入門―“多元化する時代”をどう捉えるか (NHKブックス)
伝統の解体によってあらゆる意味が相対化され個人が解放された近代社会も、19世紀末になると、それ自体が不安定で理解し難い一種の伝統のように個人を制約するものとして立ち現われてくる。この不気味さを解き明かす学問として社会学は成立したが、そこには一般理論は存在しない。なぜか。社会変動を支配する基底的メカニズム自体も変動しているから。一般理論がないという学問としての危機を社会の側に転嫁してしまうことの危険性の指摘など著者の観点は新鮮。刺激的な入門書です。
読了日:04月08日 著者:稲葉 振一郎
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■バトル・ロワイアル
政府監視の下で行われる殺人ゲームの中に突如放り込まれた修学旅行生の物語を通して、終わることのない無限ループのようなゲームを生きる現代の閉塞感を描いている。グロテスクな殺人描写とともに日常の信頼が極限状況でいともたやすく崩壊する様をこれでもかというくらいしつこく丹念に見せつけられ、暗澹とした気分になる。が、絶望の中にも気まぐれのように微かな希望として、愛と勇気と友情の物語があった。そして最後に、このクソったれなゲームからの脱却。後味は立派な青春小説風味になっている。
読了日:04月06日 著者:高見 広春
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■キッチン (角川文庫)
手を取り合うけれど、束縛し奪い合うことはないし、もたれ合うこともない、そんな本当の優しさに溢れる人物たち。そして、みんなどうしようもなく孤独なのに前向きで力強い。なんだかさりげなく元気をくれる小説です。
読了日:04月01日 著者:吉本 ばなな
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■赤朽葉家の伝説
戦後復興期から現代に至る山陰地方の旧家を舞台にした女系三代の物語。こうあるべしという、生きるための拠り所がゆっくりと確実に崩壊していく様とそれに対する人々の哀しい悪足掻きの歴史を描いている。個人的には、第一部、第二部の時代に感情移入できる心象風景が多いのだけれど、この作品の本領は第三部にあり。すべてが終わった後、いかに生きるべきかという現代のテーマがミステリーとともに描かれ、最後にビューティフルワールドとして肯定される。素晴らしく気持ちの良い読後感。
読了日:04月01日 著者:桜庭 一樹
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■第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
「第1感」っていうのはMポランニの「暗黙知」のことですかね。その概念を最新の心理学の知見を紹介することで描いているだけのような気もするが、でも、話しのタネになるような事例が豊富で面白い。全く飽きずに一気読み。
読了日:03月29日 著者:M・グラッドウェル
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■とらドラ!1 (電撃文庫)
読了日:03月28日 著者:竹宮 ゆゆこ
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■新装版 歳 月(下) (講談社文庫)
先進的な考えをもって国家建設を行いつつあった司法卿江藤新平が、征韓論をきっかけに佐賀の乱の中心人物に祭り上げられていく。理詰め思考の稀代の弁論家が、政情を見誤り徐々に自滅していく。最後の裁判では、江藤が築き上げた近代法によって裁かれるのでなく、旧幕のやり方に従い、さらし首の刑というのが悲し過ぎる。
読了日:03月27日 著者:司馬 遼太郎
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■新装版 歳 月(上) (講談社文庫)
明治新政府の中で近代日本の司法制度の基礎をつくった江藤新平のお話。征韓論のあたりで下巻に折り返し。
読了日:03月25日 著者:司馬 遼太郎
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■ゼロ年代の想像力
大きな物語が失効するポストモダンを如何に生きるか。あらゆる価値観を否定し、引きこもることでも、根拠なき価値観をとりあえず選択し、終わりなき決断主義的総動員ゲームに身を委ねることでもない。終わり(例えば、死)があるが故にかけがえのない日常を豊かに生きることができる、そんな可能性に賭けるべしというメッセージが聞こえてくる。当たり前の主張のようだが、大いに共感。
読了日:03月22日 著者:宇野常寛
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5451589

■予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
人の行動の不合理さを心理学的な実験によって解き明かす新しい経済学の分野である行動経済学についてとてもわかりやすく紹介されている。卑近な事例に関する共感や意外な発見、それに著者のウィットに富んだ語り口に引き込まれ、スイスイ読み進める。
読了日:03月21日 著者:ダン アリエリー,Dan Ariely
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■人類は衰退しました (ガガガ文庫)
人類文明が衰退した後、謎の生命体である妖精さんたちが新しい人類として存在している未来の地球が舞台。この妖精さんたち、高度な知性をもっていながら、とっても弄られやすいキャラクターなんですねぇ。読みながら思わずにやけてしまいました。何も考えず、まったり楽しめるすばらしい一品です。
読了日:03月16日 著者:田中 ロミオ
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■取り替え子 (講談社文庫)
大江健三郎とその義兄である伊丹十三をモデルとしているかのようなフィクション。投身自殺した義兄が残した録音テープとの対話を軸に物語は進行しつつ、時間軸を過去に遡らせていく。戦後間もない時代、少年であった2人が体験し、その後誰にも語られることなく、秘匿されていた強烈な事件があった。数十年後、それを映画として描こうとした映画監督は、結局は創作の代わりに死を選ぶ。他方の作家は生き続け小説として引き継ごうとする。近代文学の死と再生の物語のように読める。ぞして、その背後には「取り換え子」を演出する女性の存在があった。
読了日:03月14日 著者:大江 健三郎
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■これがニ-チェだ (講談社現代新書)
ただ崇め奉るだけのニーチェ紹介ではない。哲学的なセンスのなさ等、ニーチェ自身への辛辣な批判とともに、いまだかつて誰も考えたことのない問題に一人で立ち向かい敗北した哲学者として最大限の賛辞を送っている。ニーチェ哲学は一個の芸術作品とも言う。だから、理解したり解釈するのではなく、そこに示されたものを感動をもって感じること。見る人それぞれに別のニーチェがあってもいいのだ!、、なんて言われると、ちょっとはまってみたくなるな、ニーチェの世界に。
読了日:03月09日 著者:永井 均
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■嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)
アイロニー(嗤い)と感動指向の共存という2ちゃんねる的な現代文化に見られるアンチノミーを「反省」の歴史を追尾することで解き明かす。60年代学生運動の自己否定思想への抵抗として70年代のアイロニーが生まれ、抵抗すべき準拠点を喪失した後に現れる80年代のシニシズムを通って、90年代~ゼロ年代は、自己目的化するつながり連鎖の中で、特に理由なく選び取られるロマンとしての「ナショナリズム」と「感動指向」が前景化する時代と位置づけられる。なるほど感あり。さて、10年代はここからどこへいく?
読了日:03月07日 著者:北田 暁大
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■空の境界 下 (講談社ノベルス)
死が見える多重人格者、根源を追い求める魔術師、見るだけで人を殺せる超能力者といった登場人物の非日常性が日常を侵犯することで駆動する伝奇小説の形をした恋愛物語。人と人との境界を空っぽにすることを夢見ながらも、それが決して叶うことはないという切なさが淡々と語られる、最後の雪のシーンが素晴らしい。
読了日:03月01日 著者:奈須 きのこ
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■空の境界 上  (講談社ノベルス)
下巻読み終わってからコメントする。とりあえず、笠井潔氏の解説が気合い入ってます。
読了日:02月24日 著者:奈須 きのこ
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■酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)
他人の目(虚構)を通してしか自分を見ることはできないし、世界を知ることはできない。そんな象徴としての鏡の中で、アクション映画のように戯画化された物語は進行する。一方、物語を駆動するのは、鏡には決して映らないが故に物語から超越していられるオキシジェン(酸素)と呼ばれる人、であるが、風のようにとらえどころのない存在として描かれる。並行して時折挿入されるテレビの戦隊物のヒーローは、世界を滅亡の危機から救うために悪と戦っている。不思議な雰囲気をもった現代の童話のような一品。
読了日:02月19日 著者:上遠野 浩平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5030161

■フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリーにまつわる21世紀のネットビジネスの本質がうまく整理されていて、思考のための良い枠組みを与えてくれる。反面、おっと思うような斬新なことが主張されているわけてはないので、意気込んで読み始めた割に期待ほどではなかった、というのが正直なところ。そー言えば「ウェブ進化論」を読んだときもこんな感じだったかなー。
読了日:02月19日 著者:クリス・アンダーソン
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■サブカルチャー文学論
650ページちょっとの分厚さにくじけそうになりながらなんとか通読。タイトルと著者からいわゆるキャラクター小説の作品が論じられると想像していたがそうではない。三島由紀夫や大江健三郎といった戦後文学史を彩る作家たちの作品を通して、仮構としての文学が如何にして現実や死を語り得るかという問題が論じられる。その中で近代文学にはキャラクター小説化せざるを得ない遺伝子がその成立段階から埋め込まれていたのだよと結局は言いたげ。最終章に主張の本質が凝縮されている。
読了日:02月16日 著者:大塚 英志
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■スレイヤーズ 1 (富士見ファンタジア文庫)
読了日:02月08日 著者:神坂 一
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■戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
日本の高校に潜入し、一人の少女を守りぬけという任務に忠実なエリート戦士と、その隠された能力ゆえに何者かにつけねらわれる少女との学園ラブコメ風ロボットアクション冒険活劇(?)。男は理屈に従い戦うが、理屈を超えた真理は女の側にある、みたいなボーイミーツガール物語。お楽しみのツボをはずさず、読み出したらやめられないタイプの一品である。
読了日:02月07日 著者:賀東 招二
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■キャラクター小説の作り方
キャラクター小説作家を志望する人たちに向けた小説の書き方指南書としてでなく、キャラクター小説を新しい文学の可能性として位置づけた文学論として読むべし。死なない体を持ったキャラクターで如何にして死を描くのか。その答えは明示されないが、不断の試みが新たな地平を切り開く。問題提起の書。
読了日:02月06日 著者:大塚 英志
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4829089

■新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)
幕末風雲の中「時代を煮えつまらせていく薪の一部として」死んでいった有名無名の人々を淡々と描いた短編集。中でも「アームストロング砲」がやはり良い。思想でも政論でも武力でもない、技術によって時代の難局を乗り切ろうとし、当時最新鋭のアームストロング砲の国産という奇跡を成し遂げ、幕末のほとんどの時期、中立を守り超然とし続けられた佐賀藩。その裏には追い詰められた技術者の狂気と悲劇があった。嗚呼。
読了日:02月03日 著者:司馬 遼太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4800562

■コミュニティ科学―技術と社会のイノベーション
読了日:02月02日 著者:
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■灼眼のシャナ (電撃文庫)
読了日:01月25日 著者:高橋 弥七郎
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■ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)
世界の終わりを追及する狐面や十三階段との対立を通して成長する戯言遣いの物語であるが、大きな物語が消失したあとのポストモダンをどう生きるかというテーマが隠喩として見え隠れする。物語からの脱却でも戯言でもなく、傷つけ合いながらも生き続けよというシンプルなメッセージ(と乱暴に要約してみる)。上中下巻合わせて1800ページ程度でかなり読みごたえあり、おなかいっぱい。大いに満足。
読了日:01月23日 著者:西尾 維新
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■ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫)
完結編3分の2終了。下巻へ突入!
読了日:01月20日 著者:西尾 維新
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■ネコソギラジカル(上) 十三階段 (講談社文庫)
完結編3分の1終了。先を急ぐ。中巻へ。
読了日:01月18日 著者:西尾 維新
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■涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
ただの人間には興味がない涼宮ハルヒと普通人キョン、それに、宇宙人と未来人と超能力者。登場人物のキャラクターがそれぞれ正しくぶっ飛んでいて、設定もトンデモなく尋常じゃない。100%安心して楽しめるライトノベル。本日一気読み。
読了日:01月16日 著者:谷川 流,いとう のいぢ
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■ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)
物語の外に立つことで死を乗り越えようとする狐面と物語が終わった後にも死なないでただ存在し続ける戯言遣いの出口のない無限ループのようなメタ物語を、人間不信の欠陥製品でも悲しいならそう言えばいい、悪足掻きでも何かを成し遂げろ、という言葉の勢いで否定する、みいこさんがかっこいい。いーちゃんの成長物語は終わらない。
読了日:01月15日 著者:西尾 維新
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■「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき
複雑な問題や未来予測において、個人の能力の高さよりも、能力は多少劣っていても、人々の集団に多様性があった方が、良い結果を生むということと、その条件について、数理的な手法で考察している。衆愚が集合知に変わるメカニズムに関して新たなイメージを与えてくれる。あっぱれ!
読了日:01月10日 著者:スコット・ペイジ
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■定本 物語消費論 (角川文庫)
語ることと消費することをめぐる20年前の論考。事例は古いが言っていることは今もって本質をついている。現在の消費者生成メディアの台頭を予見しているようにも思える。他の著作も読んでみたい。
読了日:01月01日 著者:大塚 英志
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Sep 17

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Sep 09

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Aug 20

ロボットと俳優共演、世界初の舞台…名古屋 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
映画の世界ではCGの人間が演技してたりするが、それのリアル版か。
せっかくロボットなんだから、人間には絶対できない表現や演技ができるともっと面白いかも。すんごく高くジャンプできるとか、ありえない方向に関節が曲がって変な格好ができるとか(謎ww)…。
人間の俳優となんとか自然な会話ができるみたいな感じだとすると、まだまだ感が残るなぁ。

ロボットと俳優共演、世界初の舞台…名古屋 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

映画の世界ではCGの人間が演技してたりするが、それのリアル版か。

せっかくロボットなんだから、人間には絶対できない表現や演技ができるともっと面白いかも。すんごく高くジャンプできるとか、ありえない方向に関節が曲がって変な格好ができるとか(謎ww)…。

人間の俳優となんとか自然な会話ができるみたいな感じだとすると、まだまだ感が残るなぁ。

Aug 19

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